【コラム】強いウォン時代に向かって
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.26 13:05
いまから10年半前の2007年10月。当時の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の南北首脳会談を迎え最も敏感に反応した経済変数はまさに為替相場だった。対ドルでウォンの価値は900.7ウォンまで上がった。その年の年平均為替相場は929ウォン。通貨危機直後の1998年に1ドル=1995ウォンまで暴落したウォンの価値はこうして2006~2007年の2年間900ウォン台を維持した。
ドル安で韓国の国民は実質所得(購買力)が増える効果を享受した。石油類など輸入品の価格が大きく下がり、海外に行きお金を使う楽しさも大きくなった。だが輸出企業は死ぬ思いだと泣き顔だった。