また新世界免税店は中国人の食欲を徹底的に研究した品ぞろえ（ＭＤ）で差別化した。酒類の売り場には中国の名品白酒である「国窖１５７３」（販売価格１０５ドル）が目についた。ヘネシーインペリアル（２４８５ドル）のように国内酒類免税限度を超える高級コニャックもある。１２階の記念品売り場にはアルムジギ財団と協業して作った韓国伝統工芸品売り場が入店した。

セレクトショップを強化したのも特徴だ。９階にはイタリアの男性ファッションブランドを集めたセレクトショップ「メンズクラシック」が、８階には新世界デパートで運営するラグジュアリーセレクトショップ「ブーン・ザ・ショップ」がある。ブランド売り場の８階にはサンローラン・グッチ・ベルサーチなどのファッションブランドが入店した。ボッテガヴェネタ・ブルガリ・ティファニーなどは今年の下半期中に入店する。

ソン・ヨンモク新世界Ｄ　Ｆ代表は「（シャネル・エルメス・ルイヴィトンなど）３大名品ブランドの入店については協議が進行中」としながら「来年の下半期にはこれらのブランドすべてが出せるだろう」と自信を持った。

業界関係者は「チョン・ユギョン総括社長が『チョン・ユギョン印のラグジュアリー』を見せるために渾身の力を注いでいるようだ」とした。新世界グループ内部では今回の免税店オープンと共に、これまで念願だった明洞の中国人観光客商圏との連携がなされると期待している。

新世界は本館前にある噴水を所有主である中区庁と協議してローマのトレビの泉のような観光名所として整備することにした。このため噴水の設計を公募している。また南大門市場（ナムデムンシジャン）商人会とともに観光ルートを開発している。

一方、斗山（トゥサン）グループのドゥータ免税店も２０日にオープンする。１０階（８～１８階）の計１万６８２５平方メートル（５０８９坪）規模だ。ドゥータ免税店はビューティー・化粧品・ファッション・アクセサリーを中心に、ドラマ『太陽の末裔』を素材にしたコンセプトショップもオープンさせる。『太陽の末裔』の主演俳優であるソン・ジュンギを広告モデルとして起用し、ラ・メー

ルのような超高級化粧品ショップを入店させて差別化を図った。

ドゥータ免税店側は東大門（トンデムン）商圏を活性化させて今年５０００億ウォン（約４６２億円）の売り上げを出すという目標を立てた。


新世界免税店明洞店オープン…中国人観光客４０００人集まる（１）