韓経:【コラム】ロボット恐怖症

韓経:【コラム】ロボット恐怖症

2016年02月10日16時28分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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  先週末、米プロゴルフ(PGA)プロアマ大会で「エルドリック」というロボットがパー3のホールでホールインワンを決めた。日本の資生堂は37年ぶりに自国に工場を建設するが、人員を維持してロボットを使用するという。9日付のフィナンシャルタイムズ(FT)は「ロボットが専門家になるためのキャリアを妨げる」という問題提起性のコラムを掲載した。最近は一日に何件もロボット・人工知能関連のニュースが出てくる。

  世界的に「ロボット恐怖症(ロボフォビア)」が深刻になっている。ロボットが職場を奪うという心配だ。さらにダボス会議は5年以内に主要15カ国で雇用710万件が消えるという見方を示した。最近出版された『人間は必要ない(Humans need not apply)』ではカジノディーラーロボット、コーヒーショップ販売ロボット、さらに売春ロボットまで紹介している。

  実際に産業現場の危険な精密・反復作業はロボットに代わって久しい。ロボットは休暇や賃上げを要求することもない。人命救助・軍事用ロボットも投入されている。今はもう株式投資ロボットなどがホワイトカラーとも競争している。知識分野も例外ではない。人工知能がチェス、クイズ、ルービックキューブで人間チャンピオンを破り、囲碁皇帝の李世ドル(イ・セドル)に挑戦状を送りつけた。IBMのチェス人工知能「ワトソン」は医療分野に投入されたという。人工知能が医師や弁護士など専門職の競争者になる可能性もある。技術の進歩に追いつくことができなければ淘汰されるという原初的恐怖心を刺激する。

  ロボットという名称はチェコ語で強制労働という意味の「robota」に由来する。SF作家アイザック・アシモフは1942年に「ロボット工学三原則」を示した。人間に危害を加えず、命令に服従し、この二原則に背かない限り自己を防衛する存在だ。だが、大衆が認識するロボットは違う。「2001年宇宙の旅」の人工知能HAL9000、「アイ,ロボット」のアンドロイドのように人間に敵対的だ。このような認識がロボットの発達、未来に対する恐怖と相乗作用を起こし、ロボット恐怖症を育てているということだ。

  現実はSFとは異なる。家事手伝いロボットさえ依然として初歩段階だ。「モラベックのパラドックス」のように、人間に難しいことをてきぱきとするロボットも人間に簡単なことにつまずく。人間なら誰でも好奇心とアイデアが自然だが、ロボットと人工知能にはそういうものがない。人工知能がいくら優れても、作るのも操縦するのもすべて人間だ。使い方しだいということだ。

  過去に自動車、コンピューターが初めて登場した時もみんな雇用を心配した。ロボットを恐れずに「ロボットユートピア」を作ることはできないだろうか。

  オ・ヒョンギュ論説委員
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