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【中央時評】統一はお金ではなく共感で始まる(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.14 16:16
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韓国の国民の多くは統一財源の用意を統一の準備の核心と考える。しかし、お金の問題が統一の最も大きい障害物ではない。足りない財源は海外から借入れる事もできるし、国債発行によって未来世代と費用を分けることもできる。さらに長期的に統一の利益は費用を超過するために借金償還も大きい問題にならない。

しかし、どこの誰からも借りることができないが統一に決定的に重要なものがある。それは共感(sympathy)する能力だ。相手の立場で考える精神であり、最も高貴な存在として人に接する尊重と配慮だ。

 
最近日本人のドイツ専門家に会い、ドイツ統一が可能だった最も重要な要因を尋ねた。経済学教授である彼の返事は教会というものだった。東ドイツは社会主義だったが教会が残っていて東ドイツ住民の市民意識が芽生えることができる空間を用意し、これが東ドイツ政権に対する非暴力抵抗を可能にさせたということだ。そしてキリスト教精神にのっとって西ドイツ住民も東ドイツ住民の人間らしい暮らしを助けるための財政支出を喜んで受容できたという。

筆者の英国留学当時が思い出される。買い物をしたものを自転車にのせてオックスフォードの最も大きな道路を走っていたが、果物の袋が自転車の車輪に挟まって私は車道脇の自転車用道路で大きく転んだ。そして果物は夕方の退勤時間帯、多くの車が往来する道路の上にぱっと散らばった。当惑してすぐに起きあがると驚くべきことが起こった。どの車も通り過ぎず一斉に停車した。誰も警笛を鳴らさなかったし、さらに周囲の人達が車道に歩いていって果物を拾って袋に入れてくれた。ある人は私に近寄って大丈夫なのか質問しつつ、自分が手伝えると言った。英国人の共感能力とその国の品格をリアルに体験した瞬間だった。

不幸にも韓国人の共感能力は最低レベルだ。2010年の世界価値観調査によると子供の養育時に教えなければならない重要な徳性に、寛容と他人に対する尊重を含めた韓国人回答者は40%に過ぎない。これはスウェーデンの87%、米国の72%、日本の65%に大きく遅れているだけでなくエジプト、ウクライナ、中国より低く、調査対象52カ国中最下位水準だった。また「社会の有益のために仕事をするのは重要だ」という話に同意する程度で見る時、韓国は最下位から2番目に留まった。反面、物質主義程度を表すある指標では韓国より1人当りの所得が高い国でより高い物質主義的指向を見せた国はなかった。


【中央時評】統一はお金ではなく共感で始まる(2)

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