プーチン・オバマの「ガス戦争」、習近平は背を向けて笑う(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.02 11:06
「石油の色は黒でなく血の色だ。」
石油専門家のマイケル・エコノマイズが著書『カラー・オブ・オイル(The Color of Oil)』に書いた言葉だ。第2次世界大戦を触発させた導火線は石油であった。ドイツがソ連と中東を侵攻するとすぐに油田を奪われるのではないかと危惧した米国と英国が反撃に出た。湾岸戦争やイラク戦争は言うまでもない。「エネルギー権力を握る者が世界を支配する」。経済史の裏面を貫く鉄則だ。18世紀世界を制覇した英国(石炭)を王座から引きずりおろしたのは石油を前面に出した米国だった。ところが、80余年ぶりに石油治世が揺れている。ガス覇権をめぐる争いで誰が最後の勝者になるだろうか。