【中央時評】文大統領がオスロに行くための2つの関門(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.23 14:52
数週間続いてきた韓半島(朝鮮半島)グレートゲームの中で平和の道を摸索中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今年ノーベル平和賞に近づくことができるかもしれない。事実、筆者は年末にノルウェー・オスロのノーベル平和賞委員会から喜びの便りが飛び込んでくることを文大統領支持者と同じくらい切実に願っている。ノーベル平和賞は文大統領の個人の名誉を越えて韓半島に平和インフラがある程度構築されることを意味するため、私たち全員の願いでもある。昨年の秋と冬、トランプと金正恩(キム・ジョンウン)という2人の指導者の間で行き来した言葉の爆弾と核の恐怖を改めて思い出してみると、文大統領の対話と制裁の見事な二重奏は熱い拍手を受けるに値する(たとえば連鎖首脳会談の合意なく、再び米朝間で言葉の爆弾が行き来する仮想的状況を今の局面と比較してみよ)。
ところでノルウェーノーベル平和賞委員会が2000年に金大中(キム・デジュン)大統領にノーベル平和賞を授けた根拠には、平和だけでなく民主主義の増進が大きな役割を果たした。ノーベル平和賞委員会は金大統領のノーベル賞授与発表の文冒頭で「韓国は1997年の金大中の大統領当選で世界民主国家への仲間入りを決定づけた。金大中は大統領として民主的な政府を強化して韓国内部の和解を促進するために努力してきた」と強調した。続く第二段落で「太陽政策を通じて金大統領は南北間の50年以上にわたる戦争と敵対感の克服を推進した」と評価している。