習近平氏が退き金正恩委員長を直接締めつけるトランプ氏(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.10 15:42
最強国米国のドナルド・トランプ大統領と新興大国中国の習近平国家主席が会う「世紀的会談」は北核解決に向けた意志を盛り込んだ共同声明はどころか、対外用共同報道文さえ発表しなかった。米中両首脳は貿易など両国の至急な懸案についてのみ手を握ったまま、笑いながら(表面的には)別れた。問題は、このような北核解決法の真空状態が続いている北朝鮮の6次核実験の準備、そしてかつてとは異なる米国の対応方式だ。数年に一回ずつ取り上げられる韓半島(朝鮮半島)危機説が今年は「4月危機説」になって浮上している。
先に、北朝鮮の持続的な挑発動きだ。米中首脳会談の2日前に中距離ミサイル挑発に出た北朝鮮は、咸鏡北道豊渓里(ハムギョンブクド・プンゲリ)核実験場で金日成(キム・イルソン)主席の誕生日である15日(いわゆる太陽節)、または5月9日の韓国大統領選に際して核挑発を強硬する可能性があるという分析も出ている。次は、習近平主席との会談の場で化学兵器攻撃を行ったシリアを空襲することで、北朝鮮が核実験、長距離ミサイル(ICBM)の試験発射など戦略的挑発に踏み切る場合、かつてとは質的に異なる対応を取る可能性があるということを示唆したトランプ氏の北朝鮮に対する圧力措置だ。