調整か、それとも試練か。

イングランドプレミアリーグのクイーンズ・パーク・レンジャーズ（ＱＰＲ）の朴智星（パク・チソン、３２）が２７日、チャンピオンシップ（２部リーグ）ワトフォードとのリザーブ試合に出場した。 リザーブ試合は主軸メンバーではなく１．５軍の選手、負傷から復帰した選手、新入および移籍選手、２軍で優秀な選手が出場する試合だ。

朴智星のリザーブ試合出場に対し、さまざまな意見が出ている。 「コンディション調整か」「プロ１４年目のベテランの屈辱か」などだ。 朴智星は最近、３試合連続で出場機会を得られず、実戦感覚が落ちている。 イングランドプレミアリーグ２０チームのうち最下位で、降格筆頭候補のＱＰＲの立場では、奇跡的な残留のために残り１１試合に全力で臨まなければならない。 あらゆる資源を投入して勝負をかける必要がある。 リザーブ試合には朴智星のほか、ネダム・オヌオハ、ショーン・デリー、サンバ・ディアキテら比較的経験が多い選手も出場した。 レドナップ監督がリザーブ試合を朴智星のコンディションチェック、評価の場とした可能性もある。

とはいえ、リザーブ試合は１軍出場エントリー１８人に含まれない選手がプレーする試合だ。 朴智星はすでにレドナップ監督の戦力外に分類されている可能性もある。 朴智星はワトフォード戦でこれといった活躍を見せられず、１－２で敗れた。 さらに典型的な英国人のレドナップ監督はベスト１１を大きく変えないうえ、冬の移籍市場で本人が招聘したアンドロス・タウンゼント、ジャーメイン・ジーナスを重用している。

朴主永（パク・ジュヨン、セルタビーゴ）と池東源（チ・ドンウォン、アウグスブルク）は、それぞれアーセナルとサンダーランドで主にリザーブ試合に出場し、１軍の舞台をほとんど踏めずにレンタルされた。 朴智星の現在の位置づけを表す指標になる。

イングランドプレミアリーグ最高レベルのクラブ、マンチェスター・ユナイテッドで７年間プレーしたベテランが、それも歴代最悪のチームに挙げられるＱＰＲでリザーブ試合に出場するというのは、間違いなくプライドが傷つくはずだ。 これに先立ち、朴智星は主将腕章の剥奪、ＦＡカップ３２強・ＭＫドンズ（３部リーグ）戦の途中交代、マンチェスター・シティ戦のわずか２分出場などの屈辱を味わっている。 ＱＰＲは韓国語ツイッターで「朴智星のリザーブ試合を見せください」とコメントし、韓国人ファンの感情を逆なでした。

パク・ムンソンＳＢＳ（ソウル放送）解説委員は「感情的には良くないかもしれない。しかしリザーブ試合出場は完全に戦力外に分類されたと見なすことはできない」と話した。 ハン・ジュンヒＫＢＳ（韓国放送公社）解説委員は「リザーブ試合出場が１軍メンバー除外を意味するわけではない」としながらも「気分がよくないのは事実。 暗雲が垂れ込める前兆になるかもしれない」と話した。