国民所得2.9%増加、4年ぶり最高水準…久々の景気回復信号=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.06 17:26
韓国開発研究院(KDI)も韓国経済回復の可能性を予想している。KDIは5日に出した「9月経済動向」で、「韓国経済は依然として回復傾向が弱いが、今後緩やかな景気改善を示唆する指標が次第に増えている」と評価した。KDIは前月、「一部の指標が前向きな信号を送っているが、まだ韓国経済は全般的に振るわない状態」と診断した。強調する部分が変わったのだ。KDIは、景気動向指数循環変動値が依然として基準値を下回っているが、先行指数循環変動値が3月以降、上昇の勢いを持続しているという点を、景気回復を予想する根拠に挙げた。
問題は指標の好調が体感されるかだ。内需不振、特に消費心理の冷え込みが景気の足かせとなっている。シン・ミンヨンLG経済研究院経済部門長は「今年下半期の投資はやや増える見込みだが、慢性化している消費不振は続く可能性が高い」とし「高い家計負債と高齢層の消費性向の低下、就業者数の増加鈍化、市中金利引き上げは、内需景気の回復の障害になるだろう」と予想した。輸出が雇用や内需につながる効果が弱まり、政府が下半期に使える資金も上半期よりはるかに少ない。