<金総書記告別式>異例の生放送…しかし、住民たちは?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.29 08:54
金正日の大型肖像画を積んだ車両を先頭に金正恩の弔花、霊柩車、主席壇車両の順に続く葬列の平壌巡回動線も金日成の時と似ていた。雪が降り経路が短縮されるという分析も出たが、金星通り→英雄橋→戦勝広場→普通門→人民文化宮殿→忠誠橋などを過ぎ錦繍山記念宮殿から出発して1時間40分で金日成広場に到着した。金日成広場をいっぱいに埋め尽くした住民たちの中で停止した車両は午後4時45分ごろにまた錦繍山記念宮殿に帰った。弔銃と弔砲それぞれ21発の発射などを経て午後5時ごろに告別式は終わった。軍楽隊は街頭行進中「パルチザン追悼歌」を編曲した葬送曲と「金正日将軍の歌」を繰り返し演奏した。
路上には多くの人波が金正日の葬列を見守った。制服を着た男女の軍人が嗚咽する姿から子どもの泣き叫ぶ姿まで泣き声が画面をいっぱいに満たした。しかし行列後方では無表情な顔で立っている人も多かった。涙も流さず泣き叫ぶ人も多かった。2003年に脱北したキム・グァンジン国家安保戦略研究所専任研究員は、「ポケットに手を入れていた人もおり、後方の人たちは行事車両が過ぎ去るとすぐに散り散りになるなど住民たちの表情は1994年と明らかに違う。金日成の時には想像もできないことで、2人の親子を見る北朝鮮住民の温度差が現れている」と話した。