【中央時評】金正恩にとってろうそくの意味は?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.27 15:17
心理学者は誤解される可能性がある。すべての人を理解しようとするためだ。時には親を殺した非人間的な行為犯、連続殺人犯、自身が話したことをずうずうしく覆す政治家、弾劾された前職大統領も理解しようと努力する。ここで理解は決して「肩を持ったり同意する」ということではない。「分析して説明する」という意味だ。だが、このような分析と説明はできれば価値・倫理的判断を排除し、そうなるしかない必然的な因果関係を明らかにするように見られるため誤解されやすい。そのため、社会的に批判される人物を理解(分析・説明)するのは用心深い。
おそらく最近、最も用心深い対象の一人が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長だろう。度重なる核実験とミサイル発射で韓半島(朝鮮半島)をはじめ、北東アジアを戦争の危険に追い詰める行動だけでもすでに合理的な分析と説明の範囲を超えている。そして、その行動が説明と分析できるとしてもそれ自体に気が向かない。決してそうしたくない。だが、このような一般的な否定的評価と精神異常者扱いは現在の危機を克服する上で役に立たないため、彼が非常に合理的な人という側面から分析してみればどうだろうか。