<世界経済大調整>(上)危機の新興国市場…資源ルートに乗り広がるチャイナショック(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.26 11:31
こうした象徴語が再びメディアに上がっては消える。97年以降18年ぶりだ。専門家が話す「危機の10年周期説」に照らし合わせると非常に長い潜伏期だ。従来は一種の神話があった。「グローバル経済新エンジン論」だ。エール大学のスティーブン・ロッチ教授は2008年の米金融危機直後、「中国の金融システムと官僚の能力に照らしハードランディング(危機)の可能性は低い。こうした中国が存在する限り新興国が危機を迎えた先進国に代わりグローバル成長を率いることができる」と主張した。
いまでは逆だ。中国という新しいエンジンが活力を失う兆しを見せているからだ。新興国が受ける衝撃は尋常でない兆しだ。中国経済が世界経済で占める地位が大きいからだ。中国はしばらく停滞するがハードランディングする可能性は小さい。代わりに中国の傘の下にあった新興国がもっと大きな危機に陥る可能性が大きくなる構図だ。米投資銀行モルガン・スタンレーのルチル・シャルマ新興国市場総括代表は最近コラムで「過去の新興国のうち中国ほど規模が大きくなった国はなかった。こうした国が沈滞に陥れば他の新興国の危機は大きくなるほかはない」と予想する。