【時視各角】ギリシャがそんなにうらやましいのか(2)=韓国(上)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.09 08:19
2カ月前、今年はギリシャ化(Hellenization)という言葉が話題になると書いた。不吉な予感は当たるものだ。振り返ってみると、昨年の流行語「失われた20年」日本化(Japanization)はまだ大したものではなかった。崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相も同じ考えだったと思う。就任1年を迎えた7日、崔副首相は「これから日本のようになるというのが称賛になる世の中」と述べた。「韓国は宿題がしだいに難しくなるが問題を解く能力は落ちている」とし、「経済の足かせとなる政治」をアベノミクスで乗り越えた日本をうらやんだ。わずか1年で日本化を見る目が変わったのだ。隔世の感という言葉はこのような時に使うのだろう。
日本だけではない。私は最近、ギリシャを見ながらもうらやましく思う。ギリシャの「自分たちは知らない」というカード1枚にドイツ・フランスはもちろん米国までが大慌てだ。欧州の首脳はユーロ圏の崩壊を恐れ、米国はロシア・中国のギリシャラブコールを嫌ってそうだろうが、それこそ典型的な「悪い男症候群」ではないだろうか。今の小さな暴力を避けようと永遠の束縛の道に自分の足を踏み入れる「優しい女」のような状況だ。