大勢に対立してひとりで声を上げるということはたやすいことではない。真実を追い求める良心と勇気なしにはできないことだ。学生たちに独島(トクト、日本名・竹島)は日本領土だと教えることにした日本政府の方針に正面から反旗を掲げた日本の教授の例から、我々は日本人に知性が生きているということを確認できた。
東京学芸大学で東アジア近代史を講義する君島和彦教授。7月24日付の朝日新聞寄稿文で中学校社会科用学習指導要領解説書から竹島関連の記述を削除することを主張した。政治・外交的に解決しにくい問題を教育の場に引きこむことは過ちだというのだ。韓国の反発が確実に予想される場合にも解説書に竹島の領有権問題を言及し、韓国に大人の関係を強調することは不合理だとも批判した。