文大統領「日朝首脳会談開催の可能性も」…異例の発言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.09 09:19
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が8日、外交慣例上異例の発言をした。この日の国務会議で「第2回米朝首脳会談とは別に、近いうちに金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長のロシア訪問と中国の習近平国家主席の訪朝がある見込み」とし「日朝首脳会談の可能性も開かれている」と明らかにした。首脳会談は当事国が同時に発表するのが慣例だが、文大統領があらかじめ知らせたのだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)によると、この日の発言の原稿は文大統領が自ら作成した。
慎重な性格の文大統領がこのように明らかにしたのは、北朝鮮核問題の進展が韓半島(朝鮮半島)を越えて北東アジアにもたらすプラスの変化に対する期待感と自信があるためと解釈される。文大統領にとってポンペオ米国務長官の訪朝結果がそれだけ良かったという意味でもある。青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は文大統領の発言の背景について「最近ロシアのワレンチナ・マトヴィエンコ上院議長との会談などいくつかの経路で得た情報に基づいて述べた言葉のようだ」と伝えた。
北朝鮮の政権樹立記念日(9・9節)行事に出席するため訪朝して金委員長に会ったマトヴィエンコ議長は5日、青瓦台で文大統領を表敬訪問した。マトヴィエンコ議員は鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台国家安保室長に「金委員長のロシア訪問日程・場所を協議中」と明らかにした。