<韓国療養病院火災>窓閉まった病室、鉄扉で遮った廊下…瞬く間に有毒ガス充満(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.29 10:13
消防車は早く来たが、救急車は火災申告の20分以降に現場に到着した。病室は窓が閉じられていて毒性を帯びた煙が外に出ることができなかった。体の不自由な患者の大部分は、火災が起きても医師や看護師・職員の避難誘導を受けられなかった。こうしたことが重なって犠牲が大きくなった。28日、21人の命を奪った全羅南道長城郡(チョンラナムド・チャンソングン)の「孝実践愛の分かち合い療養病院」の火災がそうだった。
この療養病院には、認知症や体の不自由な高齢者たちが主に入院していた。この日0時26分、ここの別館2階の病室でテレビを見ていたキム・ソジンさん(68)は煙っぽい臭いに気づいた。すぐに真っ黒な煙が広がった。キムさんは「煙のために前が見えず、壁をつたって抜け出した」と話した。