【コラム】「トランプ残業」は遺憾
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.31 13:31
報道機関の夕方はハラハラドキドキだ。残業システムが作動する午後8時を前後して発生する事件が報道優先順位を逆転させることがある。最近はその頻度が高まったのだが、その主な震源地はドナルド・トランプ米大統領のツイッターだ。残業記者は「時限爆弾」を扱うかのごとく、彼のツイッターを分単位で確認する。記事の締め切りが迫った午後10時ごろ(ワシントン時間で午前9時)には緊張感がさらに高まる。この時間を前後してトランプ大統領が米朝会談などについて言及したツイートは韓国の新聞の1面を変えている。文字通り「トランプ残業」だ。
今月29日は午後7時30分ごろから残業記者が慌ただしくなった。トランプ大統領は--この日の朝はぐっすり眠れなかったのか--ワシントン時刻の午前6時30分ごろにツイートを飛ばした。「金英哲(キム・ヨンチョル)が今、ニューヨークに来ている。私の書簡に対する信頼できる返事(solid response)だ。ありがとう」という内容だった。内外信が推定的に報道するしかなかった金英哲(北朝鮮労働党対南担当副委員長兼統一戦線部長)のニューヨーク訪問はこのようにして公式に確認された。