釜山市教育庁管内の学校で生徒を対象に教師のセクハラや性暴行など性犯罪が相次いで発生したことを受け、全教職員（３万９０００人）の性意識を調査することにした。

教育庁は１８日、釜山地域の小中高校の教師、特殊学校と生涯教育施設の教師、一部の生徒を対象に２１日まで「性意識実態調査」を行うと明らかにした。市教育庁が全教職員を対象にこのような調査を実施するのは初めて。

調査対象は釜山地域の教職員３万９０００人、小中高校６２４校の一部の生徒など計８万６０００人。中高校生は１校あたり学年別に３０人を、小学生は１校あたり５・６年のうち３０人を任意選定して調査する。

教師と生徒に同じく提示される設問項目は「性の意識と態度」「性教育の必要性」「性問題判断力」「性問題対処能力」などで構成されている。

教職員には設問４８項目が提示された。例えば「軽い性的な冗談や接触は親密感の表現だと考える」という質問に対し、「そうだ」「そうでない」など５つの回答から一つを選択させる。

生徒には「性行動の真似」 「強制的な抱擁」「意図的な接触」など１１種類のセクハラ項目を提示し、経験があるかどうかを尋ねる質問が提示された。「経験がある」と答える場合、「誰から受けたか」という質問につながり、生徒は友人・教師・親戚・先輩など加害者を選択する。

また、生徒が考える性暴行対処方法を把握するために「性暴力を受けた時はどう行動するか」という質問も含まれた。生徒を対象にした設問は７３項目。

設問は客観式であり、教職員・生徒ともに匿名で行われる。釜山市教育庁はアンケート調査の結果に基づき教師の性暴行を根絶する対策を作ることにした。