【コラム】トランプの「トリクルダウン」vs文在寅の「トリクルアップ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.07 14:06
今月1日からアマゾンは米国内のスタッフの最低賃金を1時間15ドル(約1700円)に引き上げた。正規職25万人と年末特需に合わせて短期採用した10万人全員に適用する。企業が自発的・個別的に引き上げたという点で国家政策として推進している韓国の最低賃金引き上げとは性格が違う。大企業が過度に低い時給を払っているという批判も作用したが、根本的には人手不足を補うために避けて通れない選択だった。
このところ米国は求人難が深刻だ。経済の好況で雇用が増えて熟練した労働者が不足すると求人争いが激しくなった。熟練工を引き入れようとする過程で自然に賃金が上がる。アマゾンに続きウォルマートとスターバックスも賃上げ方針を明らかにしながら、賃上げが小売業界全般に拡散している。