<取材日記>ベトナムと北朝鮮の違い

<取材日記>ベトナムと北朝鮮の違い

2006年11月17日16時01分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開かれているベトナムの首都ハノイは活気にみちている。オートバイと自転車の巨大な行列が道路を埋めている。商店街は不夜城だ。街中に掲げられたAPECの旗が都市の躍動感を増す。

  昨年、国内総生産(GDP)の8%成長、文字解読率94%を達成し、今年予測される海外誘致投資金額は60億ドル(約6600億円)。およそ20年前、米国との戦争(1960~75年)で焦土化したベトナムの現住所だ。12日に開幕したAPEC会議で、この国全体がうきうきしている。

  キエム副首相は「建国以来最大の行事だ」と興奮した。大規模な人材を投入してコンベンションセンターを200日間で完成し、来賓への応対のため数千人の学生を動員した。行事のクライマックスは17日、ブッシュ米大統領の入国だ。69年の戦争当時、ベトナムを訪れたニクソン元大統領以来、現職の米大統領としては初めての訪問となる。

  16日、米代表団の宿舎周辺には厳しい警備態勢が敷かれた。敵との対立ではなく「かつての敵との良い関係」に向けたものだ。米国との戦争で120万人が死んだ国だが、反米の叫びは全く聞こえなかった。通訳士のウーエン氏(20、ハノイ大英文科3年)は「戦争は過去のことであり、現在われわれに必要とされるものは経済発展だ」とためらわずに語った。

  ところが、この都市で、米国と戦争をしたもう一つの国、北朝鮮が話題になっている。15日には韓国・日本・米国の6カ国協議首席代表らが会合し、協議の再開策について話しあった。16日にはおよそ10カ国の外相が集まり、北核問題の平和的な解決策を模索した。アジア・太平洋沿岸諸国の大半が集まった席で「困り者」北朝鮮の存在がもう一度浮き彫りになったのだ。

  18日には盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、ここでブッシュ大統領と会談する。「ドイムイ(刷新の意味)」という政策で毎日生まれ変わりつつある国で、核兵器一つで世界に立ち向かい、窮乏さにさ迷う国の運命が取りあげられているのだ。米国との戦争を経験したが、このように明暗が極端に分かれている二国。

  ベトナムと北朝鮮の違いはどこから始まったのだろうか。米紙ニューヨークタイムズのコラムニスト、フリードマン氏は『フラット化する世界』で「情報通信技術と多国籍企業の発達で世界は一つの体制になった」と力説した。北朝鮮も好きでも嫌でも人民を飢えさせないために、ベトナムが歩んできた道を選ばなければならない。世界に扉を開けて、こんにちのベトナムになり、世界に扉を閉めてこんにちの北朝鮮になった。
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