韓経:【社説】今度はEUがセーフガード発動…韓国通商当局は何をしているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.08 10:24
年初から通商環境が尋常でない。米国が鉄鋼輸入量を制限したのに続き今回は欧州連合(EU)が鉄鋼の緊急輸入制限措置(セーフガード)の最終措置を出した。米通商拡大法232条に基づき米国に輸出された鉄鋼製品が欧州に流入するとの懸念からEUが昨年7月に取った暫定措置が確定したのだ。世界貿易機関(WTO)協定が定めたセーフガード発動要件はどこへ行ったのか、保護貿易措置がまた別の保護貿易措置を呼ぶ悪循環が続いている。
韓国政府はEUの無関税クォータ拡大など韓国の立場が反映されたというが、鉄鋼業界には打撃が避けられない見通しだ。欧州に主に輸出される品目が大手鉄鋼メーカーの主力製品である板材類の上に、暫定措置になかった品目が新たにクォータに含まれたのも負担だ。