【中央時評】ハードパワーとソフトパワーの境界線上の対北朝鮮政策(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.06 15:46
「李石基(イ・ソッキ)内乱陰謀」事件が、ちょうど境界線を越えている南北対話にどんな影響を及ぼすのか予想するのは容易でない。「統治だけがあり政治はない」という朴槿恵の内治のハードパワーが南北関係に転移する可能性がなくはないからだ。しかし朴大統領は外交官出身を政務首席秘書官に任命した。ソフトパワーによる政治先進化の布石が南北関係にも転移するのではという期待が少なくない。
もちろん北朝鮮との対話は紆余曲折の連続になるだろう。レーガンの言葉を借りれば、「対話はするものの、まだ信じられず、検証しなければならない」北朝鮮であるからだ。日本の朝日新聞の指摘のように今は「金正恩(キム・ジョンウン)機関説」が流布している北朝鮮だ。金正恩第1書記に「権威はあるが、権力はない」ということだ。これが事実なら、誰を相手に対話すべきか見えない状況だ。こういう時であるほど、ソフトパワー的な接近が必要になっているのかもしれない。