世界最大の議決権行使助言会社の影響力…「韓国特有の企業文化は無視」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.13 11:20
昨年初め、KB金融経営陣は株主総会を控えて自分たちに有利な理事選任のためISSに非公開情報を歪曲して伝えた。理事候補らに対する「誤った内部情報」を伝えられたISSはこれを受け、理事会議長など社外理事選任に反対する報告書を発表した。事態は大きく広がった。結局金融当局の調査を経て魚允大(オ・ユンデ)元KB金融会長が懲戒を受ける事態にまで発展した。
今回の株主総会で暁星のほかにISSが「反対」の意見を出したのはSKだ。昨年崔泰源(チェ・テウォン)SK会長のSK C&C理事選任を反対したのに続き、今回は系列会社の理事報酬限度に反対した。
崔会長と崔再源(チェ・ジェウォン)SK首席副会長は先月末に最高裁で実刑が確定したのを受け、系列会社の登記理事職からすべて退いた。これにより崔会長が登記理事を務めたSK、SKイノベーションは崔会長の空席を埋めず理事の数を1人減らした。理事の報酬限度はそれぞれ120億ウォンと150億ウォンで昨年と同じ額で上程した。するとISSは「崔会長が社内理事から抜けたのに理事報酬限度はなぜ減らないのか」として反対意思を明らかにした。SKはあわてた。SK関係者は「理事報酬限度は限度であるだけで、実際に社内理事と社外理事に支給される額は違うのに、言葉尻をとらえるのは行き過ぎだ」と吐露した。