【中央時評】ハードパワーとソフトパワーの境界線上の対北朝鮮政策(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.06 15:45
朴槿恵(パク・クネ)政権の6カ月に対する世論の評価が興味深い。一言でいうと「人事でマイナス、北朝鮮で挽回」というものだ。対北朝鮮政策が世論の大反転をもたらしたのは否めないようだ。実際、朴槿恵政権発足当時の対北朝鮮政策の展望は暗かった。北朝鮮のミサイルと核の挑発のため、韓半島信頼プロセスはスタートする前から立つ瀬を失ったからだ。さらに開城(ケソン)工業団地の閉鎖で、南北は対話する共通の言語まで喪失したようだった。その南北が対決と対話の境界線で新たな接近を模索している。まだ北朝鮮がどれほど実質的な変化の姿を見せるかは分からない。しががってゲームは今からなのかもしれない。
北朝鮮はどのように対話モードに転じたのか。朴大統領の「確固たる原則」が通用したという見方が一般的だ。原則と軍事的報復を強調した朴大統領のハードパワーが功を奏したということだ。しかし朴槿恵から思い浮かぶものはハードパワーの姿だけではない。ソフトパワーのイメージも無視できない。北朝鮮専門家の柳浩烈(ユ・ホヨル)高麗大教授の話だ。「原則に対話のシグナルを巧妙に結びつける」朴槿恵独特のソフトパワーが少なからず影響を発揮したということだ。