ＫＯＳＰＩ（韓国総合株価指数）が一気に２２９０を超え、前営業日の４日に続いて過去最高値を更新した。景気回復と企業の実績改善に加え、大統領選挙後には「政治不確実性」が解消されるという期待が強まり、株価が急騰したという分析が出ている。

８日のＫＯＳＰＩは５１．５２ポイント（２．３０％）高の２２９２．７６で取引を終えた。一日の上昇幅では２０１５年９月９日（２．９６％）以来１年８カ月ぶりの最大水準。外国人投資家の「バイコリア」行進にもかかわらず株を売っていた機関投資家がついに買いに転じた。この日、機関は５営業日ぶりに買い越し（８５９億ウォン）となり、外国人（５４５１億ウォン）とともに株価上昇を牽引した。

北核危機など株式市場の悪材料が薄れた状況で９日の大統領選挙が終われば政治的な混乱がかなり解消されるという期待が投資心理を改善させたという分析だ。フランス大統領選挙で中道のマクロン候補が勝利した点も外国人資金の流入につながった。

この日の株式市場は全業種で値上がりした。「代表株」サムスン電子は７営業日連続で過去最高値を更新し、２３５万１０００ウォンまで上がった。新政権発足後に韓中関係が改善するという見方から現代自動車（３．９５％）、現代モービス（７．８８％）、アモーレパシフィック（６．３９％）などＴＨＡＡＤ（高高度防衛ミサイル）関連株も大幅に値上がりした。

イ・チェウォン韓国投資バリュー資産運用副社長は「内需株や中・小型株など疎外されていた株までが値上がりしたのは上昇相場の確実な信号と見ることができる」と述べた。