【コラム】文大統領が奪い取った歴史の象徴(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.31 10:53
その横の小さな額の写真に2人の女性がいる。第3代李完用公使と第4代李采淵公使の夫人だ。李完用・李采淵は朴定陽公使の補佐陣だ。2人は一時帰国し翌1889年に再び米国に赴任した。その時家族とともに行った。海外公館への夫人同行は初めてだ。李完用の最後の道は親日売国奴だ。李采淵は後に漢城(ハンソン)判尹(ソウル市長)を務めた。彼は徳寿宮(トクスグン)前に放射形の道路を作った。ワシントン公使館前のローガンサークルにインスピレーションを得た。
朝鮮の外交官らの記録は興味深い。初代全権公使朴定陽の『美俗拾遺』は初の米国レポートだ。ハングル翻訳本がこのほど出版された(国外所在文化財財団)。脱稿から130年ぶりだ。東国(トングク)大学ハン・チョルホ教授の学問的熱意のおかげだ。ハン教授は「美俗拾遺は朝鮮の自主独立に向けて米国と外交関係を強化し、富国強兵戦略に合わせている」とした。