北朝鮮「MERSが入れば終わり」…空港・国境防疫に総力戦(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.16 15:10
南北関係の人工呼吸器の役割をする開城(ケソン)工業団地には、さらに緊張感が漂っている。何よりも韓国から人と物資が工業団地を行き来するためだ。北朝鮮は「中東やMERS発生地域を往来した人は開城工業団地への出入りを制限してほしい」と韓国側に要請してきたというのが、林丙哲(イム・ビョンチョル)統一部報道官の話だ。また「南側の開城駐在員に対しても感染予防を徹底してほしい」とし「MERS伝播および予防対策に関する資料があれば協力してほしい」と述べたという。
医療・防疫体系が劣悪な北朝鮮としてはMERSが入ってくれば終わりという切迫感があるようだ。実際、昨年のエボラ事態では海外訪問から戻った金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が平壌(ピョンヤン)帰還後3週間隔離されたりもした。