【社説】金鎮太検事総長、その職を賭して成完鍾疑惑を暴け=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.04.12 13:23
セウォル号1周忌を控え朴槿恵(パク・クネ)政権の前職・現職実力者8人に金品を提供した状況が記されたメモが韓国を揺るがしている。セウォル号犠牲者304人の魂を称え、彼らが残した教訓を胸に刻み国論を結集させなければならないタイミングで突発変数ができたのだ。資源外交不正疑惑で検察の捜査を受け悲劇的な選択をした成完鍾(ソン・ワンジョン)前京南(キョンナム)企業会長が残したいわゆる「成完鍾リスト」はその日の痛みを再確認するセウォル号の民心と複雑に絡まっている状況だ。
それだけではない。揺れ動く国内情勢の中で、なぜセウォル号1周忌当日の16日午後に朴槿恵大統領が南米4カ国歴訪に発つのかということも議論の的だ。セウォル号1周忌と「成完鍾リスト」、そして南米歴訪に対する民心を細かく調べる必要がある。何が国益のためのものなのか、優先順位が何なのかに対する問題だ。
国民は何より「成完鍾リスト」に対する早急な真相究明を望んでいる。李完九(イ・ワング)首相と李丙ギ(イ・ビョンギ)青瓦台秘書室長、金額まで明記された金淇春(キム・ギチュン、10万ドル)と許泰烈(ホ・テヨル、7億ウォン)元大統領秘書室長、劉正福(ユ・ジョンボク)仁川市長(3億ウォン)、洪文鐘(ホン・ムンジョン)セヌリ党議員(2億ウォン)、釜山(プサン)市長(2億ウォン)らに提起された疑惑を徹底的に調査するようにということだ。名前が挙がった人たちはほとんどが親朴政治家で、権力の頂点にいたり、いた人たちだ。