【社説】政策のリーダーシップを発揮してほしいという韓国開発研究院の苦言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.07 13:15
予想通りに国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)も今年と来年の韓国経済の成長率を下方修正した。今年(2.7%)より来年(2.6%)の経済が悪いという展望も国際通貨基金(IMF)などほとんどの経済予測機関と似ていた。内需が鈍化して輸出増加の傾向が緩やかになる中で、何より投資が急激に減少して今年と来年の成長率を引き下げるものと予想した。所得主導成長政策の成果を来年になると国民が体感できるという青瓦台(チョンワデ、大統領府)の認識とは違い、景気は頂点をすぎて事実上、下降局面に入ったと評価した。
KDIの診断は韓国の経済が直面した危機をほとんど認めたということから非常に現実的だ。経済が厳しいという報道に「経済危機論を助長するな」と応酬する青瓦台と与党の偏狭な態度が恥ずかしい。グローバル景気が鈍化する可能性は大きくなり、輸出製造業の競争力低下にともなう低成長への懸念が深刻で、長期的に堅実な成長の勢いの維持が次第に難しくなる環境だと判断した。成長の持続可能性を高めるための政策的努力が切実ということだ。