北朝鮮「MERSが入れば終わり」…空港・国境防疫に総力戦(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.16 15:10
中東呼吸器症候群(MERS)が南北関係を完全にのみ込んでしまった。ソウルは拡散防止に頭を悩ませ、平壌(ピョンヤン)はMERSが入ってこないよう徹底的に扉を閉めている。場所の問題で揺れた6・15共同宣言記念行事も結局、南北が別々に開いた。当初14、15日に開催する予定だった韓国側の行事も14日の一日に短縮され、場所もソウル広場から水雲会館に変更して質素に開かれた。
15日付の北朝鮮労働新聞は3面に「6.15共同宣言履行で自主統一を実現しよう」という趣旨の社説を掲載した。朴槿恵(パク・クネ)政権の非難に多くの部分を使った。昨年の同じ日、1面トップに記念社説を載せたのとは対照的だ。今年には1面に新型艦対艦ミサイル試験発射を参観した金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の写真が大きく掲載された。先代首領の金正日(キム・ジョンイル)総書記の「業績」として強調してきた初の南北首脳会談の成果物より、南側と対立することに重点を置く北朝鮮の意図が表れている。別の「政府声明」で対話の必要性を強調したが、依然として対南誹ぼうと責任転嫁に重心がある。