韓経:【社説】韓国だけ外れたサウジのアジア重視政策
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.15 09:37
サウジアラビアのサルマン国王がマレーシア・インドネシア・ブルネイ・モルディブ・中国・日本などアジア6カ国を1カ月ほどかけて訪問中だ。閣僚や王族など1000人以上のマンモス級使節団が随行し、話題になっている。サルマン国王は特に一昨日の日本訪問で安倍首相と会談し、日本企業のための経済特区をサウジに造成し、中東6カ国が参加する湾岸協力会議(GCC)と日本のFTA交渉も進めることで合意した。何よりも世界最大のIPO(新規株式公開)で通じるサウジ石油会社アラムコの日本株式市場上場を安倍首相が要請したことに対し、サルマン国王が積極的に検討すると答えた格好だ。これが実現すれば日本としては大きなプレゼントを受けることになる。サルマン国王はマレーシアとインドネシアで精油施設建設に巨額の投資を約束した。
サウジは世界最大の原油輸出国であり石油依存型の経済構造だ。シェールガスの台頭と自動車の軽量化で世界はすでに原油安環境に入っている。石油需要ピーク論まで台頭している状態だ。こうした雰囲気はサウジの将来を暗くしている。サウジの財政は3年連続で赤字構造が続いている。