【コラム】次期韓国大統領の外交ロードマップ(2)

【コラム】次期韓国大統領の外交ロードマップ(2)

2017年05月09日10時14分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  このような理由から、トランプが金正恩を「頭の切れる奴」と言って彼との会談に興味を示したものと判断される。トランプは無気力な韓国にTHAAD費用1兆ウォン(約1000億円)と「ひどい韓米自由貿易協定(FTA)」の再々交渉を要求し、韓国が歴史的に中国領土だったと発言した。トランプと米国国家安保チームは、北核問題解決もできず戦作権の行使も先送りしている韓国をセオドア・ルーズベルト大統領時代に自国問題を解決することができなかった朝鮮水準と考えているのではないのか懸念される。

  韓国は現在、交渉テーブルから疎外されているため、次期大統領は7月7日ドイツ・ハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合以前にトランプに会わなければならない。ただ会うのではなく、事前に徹底した準備をしておかなければならない。在任期間、トランプ政府と相手にしなければならない次期大統領は、トランプが家業やゴルフ(就任から60日間でトランプは13回、つまり4日に一度ゴルフをした)、そして参戦軍人出身を重視していることを肝に銘じなければならない。中国は先月5日、米中首脳会談に先立ち、特許庁が38件の「トランプ」商標登録を承認し、安邦保険グループはトランプの娘婿であるクシュナーの不動産に4億ドル(約453億円)の投資を検討した。安倍首相はトランプとの2回目の会談で米国に10年間1500億ドルの投資と70万人の雇用創出を約束し、マー・ア・ラゴ・リゾートでゴルフをしながら430万ウォン相当の黄金メッキのゴルフドライバーをプレゼントした。トランプの好みを見れば、韓国の大統領は何を与えて何を引き換えに受け取るべきか答えが出てくる。

  FTAを締結する過去の通商政策戦略が遠交近攻だとしたら、これからは声東撃西戦略を履行しながら地政学とエネルギーイシューを貿易関連イシューと融合させて自分たちの国益を守っていかなくてはならない。われわれ国民を結集させる契機という計量化できない恩恵を得ることができるなら、韓米FTAの再々交渉をしないことも考慮する必要がある。トランプのTHAAD費用請求書は韓米同盟が永遠ではないかもしれないという警戒心を呼び覚ましたという側面で国民の結集に一役買うだろう。

  韓国の指導者は野性を失った。ブレジンスキーの『戦略的ビジョン』という本には、韓国がたった2つの文章で言及されている。われわれが予測可能に行動するためだ。韓国国民は戦略不在をもどかしく思い、今では別の結果を期待している。アインシュタインは別の結果を望みながら同じ方法を使う人は愚か者だと言った。次期政府が別の結果を望むと言いながら同じ戦略を使ってはいけないのはこのためだ。

  キム・ヒョンジョン/世界貿易機関裁判官・韓国外大教授

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