韓国の教育熱に異変? 大学進学率、8年間で78%→69%に(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.23 10:41
イ・ミヌさん(21)は大学に進学する考えがなかった。特性化高校に進学した理由だ。デジタルコンテンツを専攻したイさんは2年前に卒業と同時にクラウドソリューション分野の新規企業「BESPIN GLOBAL」に入社した。入社後6カ月間の社内教育を受けて「ジュニアエンジニア」の肩書をもらって年俸も30%程度上昇した。大学に進学した仲間よりも少なくとも4年先駆けて社会での基盤を固めたと言える。
イさんのように大学に進学しない高卒人材が徐々に増加している。22日、韓国統計庁が発表した「2017韓国の社会指標」によると、高校卒業者の昨年の高等教育機関進学率(登録者基準)は68.9%で前年に比べて0.9%ポイント低くなった。高等教育機関は一般大学・教育大学・産業大学・専門大学など各種大学を通称する用語だ。異例の下落は今年に限ったことではない。2000年代後半まで上昇の一途だった大学進学率はその後は下落傾向にある。
1980年代には大学生の希少価値は高かった。80年の大学進学率(合格者基準)は27.2%に過ぎなかった。しかし大学を卒業してこそ人間扱いされるという認識が広がり、大学進学率は勢いよく上昇し始めた。2010年まで使っていた「大学合格者」基準に集計してみると、85年36.4%、90年33.2%、95年51.4%、2000年68%、2005年82.1%に続き2008年83.8%でピークを迎えた。