【コラム】次期韓国大統領の外交ロードマップ(1)

【コラム】次期韓国大統領の外交ロードマップ(1)

2017年05月09日10時13分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  今夜、大韓民国を率いる新しい大統領が誕生する。これまでの空白期間、北東アジアは緊張が高まり、壬辰倭乱やヤルタ・ポツダム・休戦会談の時のように列強国は韓国民族の未来をわれわれ抜きで議論している。高度な策略が必要な時期だ。中国は高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の導入で韓国企業に報復を加え、トランプ大統領はシリアを59発のトマホークミサイルで、アフガニスタンを「爆弾の母(MOAB)」で爆撃した後、北朝鮮に対して先制攻撃をちらつかせている。トランプ大統領は北朝鮮に米国の武力を誇示して口頭ですごむ一方、金正恩(キム・ジョンウン)を「かなり頭の切れる奴」とし「会うことになれば光栄だ」と述べた。トランプの本音が伺える部分だ。北核を凍結させて米国本土を脅かす可能性のある大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を阻止し、最高の圧迫と関与政策で米朝修交と平和協定を締結すれば、北核問題を解決することもできるという内心なのではないかと思う。

  典型的な交渉家は断れない提案を一括でまとめて相手を圧迫する。われわれのように単一事案で交渉するような失敗は犯さない。交渉家のトランプは、米中首脳会談の時、安保と経済・通商を一つにして北朝鮮の先制攻撃の自制、中国の大規模貿易黒字の黙認、為替操作国の未指定、中国企業に対するセカンダリーボイコットの留保という条件で原油提供中断を含めた対北朝鮮圧迫措置を習近平国家主席から引き出した。

  トランプの本音を把握することができなかった金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長は、訪米時に中国が推進する非核化と平和協定並行戦略はダメだと説得したので、ホワイトハウス官僚の表情がどうだったか、だいたい予想がつく。われわれの意図に感づいた王毅外交部長が、韓国を除く米中朝3国会談を提案すると、これを受容することができると述べたレックス・ティラーソン国務長官の反応も釈然としない。

  半面、トランプの娘婿よりも2歳若い金正恩は、太陽節(4月15日)軍事パレードでICBMと見られるミサイルと武器を公開し、北朝鮮の武力を全世界にアピールしながらもICBM試験発射を保留して米国に先制攻撃の名分を提供しなかった。さらに短距離ミサイル試験の強行でTHAAD配備名分を強化させることにより、米中関係を葛藤構造に持っていき韓中関係の溝をさらに深めて、中国の北朝鮮支持強化と米国の対北朝鮮直接交渉を誘導したのではないかと疑わざるをえない。

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