モンゴルから盗掘で韓国に密輸された恐竜化石、3年ぶりに返還(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.10 10:22
化石を見つけたムン氏とヤン氏は、韓国への密輸を決心した。だが、モンゴル政府が恐竜化石を文化財として分類し、搬出を厳格に禁止していた。悩みの末に、2人は化石を綿や布で満たした金属の箱に入れて車に乗せ、陸路を利用して中国に取り出した。モンゴルと中国の間の国境を通過する際は、遊牧民のテントである「ゲル」と虚偽申告をして税関の取り締まりを避けた。彼らはこのように盗んだタルボサウルスの化石を2014年、中国天津港から船に載せて仁川(インチョン)港を通じて韓国に持ち込んだ。この時も税関には「ゲル」「記念品」と虚偽申告した。
化石はしばらく京畿道南楊州市(キョンギド・ナムヤンジュシ)にあるヤン氏の倉庫に保管され、取引先のイ氏が管理する京畿道水原(スウォン)の倉庫に移された。ヤン氏は、ムン氏には言わずイ氏に1億3300万ウォンを借りて担保として化石全体を渡したためだ。後日になってこの事実を知ったムン氏はヤン氏を横領の容疑で検察に告訴した。