【時視各角】突然出てきた「麦通法」騒動=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.25 15:05
先週、インターネットとSNSで突然「麦通法」論争が起きた。企画財政部が輸入ビール(麦酒)の割引販売を制限する制度を作るというのが要旨だ。企画財政部側が国内ビール業界の苦衷を聞いた後、「国内ビール市場を40%以上蚕食した輸入ビール」の価格競争を規制するのに努力すると約束したという業界発ニュースが発端となった。これに対し非難の世論が強まると、企画財政部は「検討していない」と公式的に否認し、ハプニングに終わった。にもかかわらずその後も論争が続くというおかしな様相が見られた。
まず麦通法という名称からすっきりしない。これは端末機流通構造改善法をいう「端通法」に例えた言葉で、「◯通法」は拡張中だ。図書定価制は「本通法」、最近国会で推進中のネットカフェとスクリーンゴルフ場の料金引き下げ競争を防ぐネットカフェ(PC房)流通構造改善法は「P通法」と呼ばれ、ここに「麦通法」まで追加されたのだ。ここで「通」は「統」一価格という意味として「◯通法」は政府主導談合法とも解釈された。消費者は政府が価格に介入して消費者価格を高めることで、企業の利潤を増やす前衛隊の役割をしていると不満を表し、「企業の、企業による、企業のための政府」と批判した。