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【社説】韓中、THAAD問題を越えて共生の「新時代」を開こう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.28 11:42
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韓中両国が高高度防衛ミサイル(THAAD)問題の長いトンネルから抜け出す兆しを見せている。北京で昨日開かれた開天節(建国記念日)行事に中国が次官補級の高官を出席させた。副局長級を送った昨年とは違う姿だ。解氷の兆候はあちこちで表れている。13日の通貨スワップ延長に続き、24日にはフィリピンで韓中国防相会談が行われた。同日、中国のある旅行会社が韓国団体観光客募集広告を出した。韓国政府も先延ばしにしてきたLGディスプレイなどの大規模な対中国投資計画を承認する方針だ。

解氷ムードは習近平体制2期目に合わせて目立ってきた。第19回党大会を通じて内部的に絶対権力の強化に成功した習主席が対外的にも変化を追求するとみられる。THAAD問題は韓中両国がともに傷を負う「両敗倶傷」の代表的な例だ。コリー・ガードナー米上院議員は韓国のTHAAD被害を120億ドル(約1兆3500億円)と推算し、韓国銀行(韓銀)はTHAAD衝撃で今年の韓国の成長率が0.4%落ちると予想した。中国は何よりも稚拙な報復で体面を汚した。「中国の素顔を見た」という言葉に代表される韓国内の反中感情を解消するのに何年かかるか分からない。

 
韓中は年内の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中、来年2月の習近平主席の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)出席を実現させることで関係正常化を図っている。この過程で両国ともに名分と実利を同時に追求している。どのようにするべきか。中国は公式的にTHAAD報復をしたことはないという立場であるだけに、言葉ではなく行動で実際に取られている報復措置をやめる一方、韓国はTHAADが決して中国を狙ったものではないという点を誠意を尽くして改めて伝える必要がある。どちらか一方が一方的な損害を受けるのは両国関係の発展にプラスにならない。韓中は相互尊重の精神で共生の「新時代」を開くことが求められる。

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