コメ輸入開放政策に悩む韓国、日本の関税化を模範事例に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.24 08:43
農家たちの思い通りにコメの輸入開放(関税化)の時期をさらに遅らせるためには、世界貿易機関(WTO)がこれを承認しなければならない。フィリピンは先週「コメの開放時点を2017年7月に先送りしてほしい」という要求をWTOで貫徹させた。これに対し韓国内のコメ農家でもフィリピンの事例が議論されながら「政府が開放猶予のために努力すべきだ」という声が高まっている。
だが政府は、フィリピンの決定が正しいと見るのは難しいという立場だ。まずフィリピンがこれと引き換えにコメの義務輸入物量を現在より2.3倍増やし、ほかの輸入品目に対する関税の引き下げを条件にWTOから開放猶予の約束を取ったためだ。農食品部の関係者は「フィリピンとしては食糧の自給力が落ちるので、このような出血を甘受するのも検討してみる必要がある状況だった」として「ただし畜産物の検疫手続きのような非関税障壁の緩和についての裏合意もあると知られており、これが事実ならばフィリピンとしては得たものより失ったのがさらに多いと見られる」と話した。