【取材日記】盗撮カメラの次は撮り逃げ…トイレに行くのが怖い国=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.26 13:53
ほぼ毎日のように、昨日見たかのような同じ記事が絶え間なく出ている。六何の法則(5W1H)のうち、時間(いつ)と場所(どこで)、人物(誰が)だけが変わるだけで、「何を」「どのように」したかはどれも同じような事件だ。ここに共通して登場する単語は「女子トイレ」と「不法撮影」だ。核心は女性たちが家の外に出ると、トイレさえ安心して行くことができないというところにある。既視感のある事件が繰り返される間、女性たちにとって恐怖は日常になった。
昨年、オンラインクラウドファンディングサイトには「盗撮カメラ禁止応急キット」が登場した。盗撮カメラを設置した穴と疑われる場所に貼り付けることができるステッカー、カメラのレンズを壊すことができるキリ、小さな穴をふさぐことができるシリコン、顔を隠し用マスクなど護身用品だ。公共トイレの不法撮影恐怖に疲れた女性たちは、私費を使ってキットを購入した。
しかし最近、「盗撮カメラ禁止キットさえ無意味」という話が出る。不法撮影犯の主な手法が変わったためだ。過去、トイレに小さな穴を開けて小型カメラを設置したり、ゴミの山にカメラをこっそりと隠し置いた手法から、トイレに直接入ってきて撮影する手法に変わった。事件を担当する警察は「最近は男性がこっそりと女子トイレに入り、携帯電話をドアや仕切りの下の隙間に差し入れて直接撮影した後に逃走する場合がほとんど」と話す。