【コラム】「イニ」文在寅と「ジュピテール」マクロン(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.30 16:34
文在寅(ムン・ジェイン)とエマニュエル・マクロン。2人は執権同期だ。2017年5月、そろって韓国とフランスの大統領に就任した。当選はマクロンが2日早かったが、就任は文在寅が4日早かった。任期も5年(再選すればマクロンは10年)で同じだ。先月初め、ドイツ・ハンブルクで開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会合期間中、2人は忙しい日程の中でも時間を作って個別会談を行った。この場で、文大統領はフランスの政治革命と韓国のろうそく革命に言及して「2人が同じ時期に(ピープルパワーで)フランス・韓国の大統領になったので共通点が多いと考える」という言葉で格別の共感を示した。執権4カ月を迎えた2人の境遇には雲泥の差がある。
文大統領は70~80%の高い支持率を維持している反面、マクロンの支持率は翼のない失墜を繰り返している。就任100日を迎えて実施された世論調査で、マクロンの国政遂行に対する支持度は36%まで落ちた。歴代フランス大統領のうちで最も不人気だった前任者フランソワ・オランドの就任100日の時の支持率とくらべても10%ポイント低い。米国史上最悪の大統領として記録されることが確実なドナルド・トランプとほぼ同じ水準だ。この4カ月だけを見ると、2人の執権同期のうち、文在寅の序盤善戦が際立っている。