【BOOK】「低出産コリア」 悪いことばかりではない?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.20 13:18
強力な産児制限政策で人口増加傾向が停滞した中国も深刻さでは同じだ。中国の人口政策を立案した主役は人口統計学者でなくミサイル科学者だ。文化革命の際に知識人をすべて粛清したため、複雑な数学推計のできる人材がミサイル専門家の他にいなかったという。彼らは中国の適正人口を7億人程度と報告し、一人っ子政策を有無を言わせず推進した。増加傾向は鈍化こそすれ、現在14億人と推定されている中国人口は慣性により当分は増えるだろう。
森林破壊、水・食糧不足、動植物の絶滅などは人口が急増した国で共通して直面している災難だ。パキスタンの場合、70年前は国土の3分の1が森林だったが現在は4%にもならないという。森林が破壊されると地下水も枯渇し、肥沃だった農地も干からびつつある。農民は地下水をさらに深く掘るために借金をし、このため自殺する事例が増加している。