【コラム】アップルが三星を抜いた?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.02 15:52
アップルの時代だ。 スティーブ・ジョブズ氏が率いるアップルのことだ。 韓国では厳しいといわれていたアップルのアイフォーン(iPhone)が国内でも旋風を巻き起こし、携帯電話市場の世界的強者である三星(サムスン)電子とLG電子も衝撃を受けているようだ。 ノキアに追いつこうと突っ走ってきたが、意外にもアップルに一発を食らった格好だ。
先週、世界メディアはアップルの最高経営者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏と新概念モバイル機器アイパッド(iPad)の紹介に余念がなかった。 いわゆるタブレットPCのアイパッドは、携帯電話とノートブックPC(またはこれより簡素なネットブック)の中間ほどのモバイル機器だ。 従来の電子ブック(eブック)に通信機能とPC機能を合わせたものと考えればよい。 ジョブズ氏は「アイパッドがスマートフォンとラップトップ(ノートブック)PCの間のブランクを埋める製品」と強調した。 その間、タブレットPC市場は事実上‘死んだ市場’だった。 情報技術(IT)業界では、携帯電話とノートブックの間の空間を‘バーミューダ三角地帯’と呼んでいる。 この市場に登場した製品が、消費者のレーダーから痕跡なく次々と消えていったからだ。 実際1990年代にマイクロソフトのビル・ゲイツ氏がタブレットPCの到来を予告したが光は差さず、ジョブズ氏も「ニュートン」という実験的な製品を出したが自ら退いた。 それだけ消費者層を特定するのが難しい市場ということだ。