神戸・長田商店街にはスーパー「フーケット」と大手流通会社が運営するダイエーがわずか20メートルの間を置いて隣接している。そしてフーケットはダイエーよりも商売がうまくいっている。競争力の源は生鮮食品だ。食品の品揃えで生鮮食品は72%に上る。特にフーケットは30年以上生鮮食品を取り扱ってきた町内の商店主5人が集まってできたスーパーだ。別々に運営していた時よりも広く快適なショッピングの便利さを備えている。神戸だけでこうした形態の共同店舗は13カ所にある。
フーケットの成功事例を日本で見てきた韓国流通学会のイ・ジョンヒ会長(中央大学産業経済学科教授)は、「価格競争力ではなく品質競争力で大型流通企業と競い善戦するケースだ」と紹介した。