<野球>10年間に年俸205倍、「練習生」金賢洙の奇跡(1)

<野球>10年間に年俸205倍、「練習生」金賢洙の奇跡(1)

2015年12月18日15時52分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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練習生からスタートした金賢洙がメジャーリーガーになる。年俸41億ウォン(約4億2000万円)を受けてボルティモア・オリオールズのユニホームを着る。写真はスーツ姿でバットを持つ金賢洙。バットにボルティモアのロゴを合成した。
  2005年8月31日、仁川(インチョン)のあるネットカフェ。丸坊主の高校生たちがモニターに注目していた。アジア選手権大会を控えて招集された野球青少年代表チームの選手たちだった。彼らは2006年プロ野球2次新人指名会議の文字中継をパソコンで見ていた。自分たちの野球人生を決める瞬間を確認しようと、彼らは「更新」を繰り返しクリックした。羅承賢(ナ・スンヒョン、ロッテ)、柳賢振(リュ・ヒョンジン、ハンファ)、車雨燦(チャ・ウチャン、サムスン)、姜正浩(カン・ジョンホ、現代)…。

  韓基周(ハン・ギジュ、起亜)ら1次指名をすでに受けた選手3人と2年の金広鉉(キム・グァンヒョン、安山工高)を除いた代表選手14人が2次指名の対象者だった。第6ラウンド指名が終わると、一人の選手が席から静かに立ち上がった。14人のうち最後まで名前が呼ばれなかった唯一の選手、シンイル高3年の金賢洙(キム・ヒョンス)だった。

  あれから10年後、金賢洙(27)はメジャーリーグ(MLB)進出を控えている。メジャーリーグのホームページは17日(日本時間)、「ボルティモア・オリオールズが金賢洙と2年総額700万ドル(約83億ウォン)で契約したという話がある。身体検査を終えれば契約が確定する」と報じた。契約書にサインさえすれば、金賢洙は韓国プロ野球の自由契約選手(FA)史上初めてMLBに進出する野手となる。昨年の姜正浩(カン・ジョンホ、28、ピッツバーグ)と最近の朴炳鎬(パク・ビョンホ、29、ミネソタ)はポスティング(非公開入札)を通じてMLBに移籍した。

  高校時代の金賢洙は巧みな左打者だった。しかしプロ野球8球団から指名されなかった。一塁手としてはパワーが足りないという評価だった。俊足でもなく、送球能力が優れているわけでもなかった。数人のスカウトは「金賢洙は怠け者」と話した。

  ドラフトから漏れると、LGと斗山(ドゥサン)は金賢洙に練習生として参加することを提案した。練習生には契約金を支払う必要がなかったからだ。高麗大も入学を勧めた。悩んだ末、金賢洙は斗山を選択した。ソウルで育ったうえ、斗山が若手の育成に積極的だという点を考慮した。LGはベテランが多く、出場機会は多くないと判断した。

  金賢洙は2006年11月、宮崎教育リーグに参加した。覇気ある選手が好きな金卿文(キム・ギョンムン)監督(57、現NC監督)が金賢洙に目を向け始めたのもこの時だった。金監督は「左翼手で試合に出た金賢洙がボールを追ってフェンスにぶつかった。大きなけがをしたかと思ったが、立ち上がって服をはたいてそのままプレーした。この選手なら1軍でもうまくやるだろうと思った」と振り返った。

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