【コラム】「親切な在寅氏」が正義も生き返らす(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.31 15:02
約500年前に世宗(セジョン)は国民を困らせていた税制を見直すために貢法案を立てた後、歴史上初の世論調査を実施した。国民4分の1である17万人が参加して57%が賛成したが、予想より反対(42%)が多いとして施行を見送った。長い歳月の間公論化を経て前・現職の高位官僚らが参加した御前会議で激しい討論を行った後に施行を確定した。改革に着手して17年が過ぎた1444年に成立された公法は悪質管理の収奪を防ぐ正しい制度として朝鮮初期の発展の原動力になった。現政府と比べられる世宗の慎重なアプローチだった。
文在寅政府の一方通行は外交安保でも赤信号が灯っている。金正恩委員長は28日、米国本土まで到達するとされる大陸間弾道ミサイル(ICBM)級ミサイルを打ち上げた。文大統領が7月6日の南北首脳会談を提案する「新ベルリン宣言」をして22日ぶりだ。「周辺国に寄り添わず、われわれが運転席に座って主導していく」という文大統領の発言が台無しになった。