<ソウルは深い>(1)51年になる鍛冶屋…一日1万回の槌打ち(下)
プルグァン鍛冶屋も一時は1500万ウォン近くあった月の売り上げが700万ウォン台に落ちた。それでも店を閉めずにいるのは「品質」のおかげだという。パクさんは「楊坪(ヤンピョン)や坡州(パジュ)から訪ねてくるお客さんのおかげで持ちこたえている。そんな方たちが訪ねてきたら『ああ、これではやめられない』という思いと共に気合いも入る」と話した。サンボムさんは「すべての製品に『プルグァン』という2文字の落款を鮮明に刻み込むのは無限に責任を負うという意味」と説明した。パクさんの鍛冶屋人生で最も大切にしている道具は、20年ほど使っていた「金槌製作用」の釘だ。ところが15年前、サンボムさんのミスで釘の片端が折れたという。「あまりにも胸が痛くて、その日は眠れずに夜を明かした」というパクさんは依然としてその使えない釘を道具箱に入れている。
何十年にもなる常連客が多いが、最近は都市農業が人気を呼びながら若い層も少なくないという。この日に鍛冶屋を訪れたチェ・ヘヨンさん(29、女性)は「アパート前の菜園で使う鍬を買いにきた」と1万5000ウォンを払って鍬3本を買っていった。アウトドア用品を注文するお客さんもいるという。