【コラム】中国株式市場暴落を見る目:恐怖と機会の間で(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.26 08:19
誰の話が正しいかに関係なく中国は今後も自らの道を歩むはずだ。市場経済を目指すというが、爆発的な市場化は防ぐだろう。資本主義市場経済よりは中国独自の国家社会主義市場経済試験を続けるはずだ。そのたびに世界経済は危機を迎えては消えていく混乱を繰り返すだろう。問題は韓国だ。輸出の25%が中国に向かい、貿易黒字全体の170%が中国で生じる国が韓国だ。中国が咳をすれば風邪をひく状況だ。それでも韓国は巨大帝国中国の航路修正に対応できていない。中国はもう世界の工場でなく世界の財布だ。韓国から中間財を輸入し、それを完成させて輸出する中国はない。「銭海戦術」で世界を買う新しい中国がある。
韓国はこうした中国市場に合わせられるのか。現在、矢はあるが矢先がない状況だ。矢先がない矢を放っても標的に弾かれるだけだ。韓国の対中国中間財輸出モデルは寿命を終えた。韓国が生きる道は中国の高級消費財とサービス市場への進出だ。中国市場を先占したスマートフォンと自動車もライバル企業に押される局面だ。サービス市場への進出は進んでいない。中国人10人に1人は資格のない治療師から歯の治療を受ける。中国の歯科医は人口3万人あたり1人の割合だ。韓国の歯科医は人口2500人あたり1人だ。韓国医療スタッフの技術レベルは世界最高だ。こうした実力は中国市場で十分に通用すると考えられる。政府がするべきことはこうした高付加価値サービス業が中国に進出する道を整えることだ。恐怖をうまく扱えばチャンスをつかむことができる。
キム・ジョンユン中央SUNDAY経済産業エディター
【劃ラム】中国株式市場暴落を見る目:恐怖と機会の間で(1)