【コラム】品格ある国に向けた政府改造(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.28 15:03
あまりにも衝撃的なセウォル号惨事と、いまだ進行中のその収拾過程を見ていて、韓国国民の大多数は「国家改造」という包括的で抽象的な話題にひとまず共感しているようだ。これは特に韓国国民の生命と安全の責任を負うべき政府から「変わらなくてはいけない」という考えが大きく作用したのが明らかだ。それで政府はすでに国家安全処の新設や海洋警察の解体など、関連する政府組織を改編して必要な専門人材をさらにうまく確保できるように公職者の採用方式も変えるという構想を出している。もちろんこうした組織改編と新しい人事制度は、政府改造という大きい枠組みの中で全政府レベルで広めていくことになるだろう。
政府組織の改編は、大工が必要な道具を用意することと同じだ。「大工が道具を叱る」という話があるが、いくら有能な大工でも道具が適正でなければ家もまともに作ることができないのもまた事実だ。そして良い道具をみな備えた有能な大工も、適切な補償体制(非金銭的補償含む)の下でのみ最善を尽くせるという点は強調されなければならない。