日本の東京にある多摩美術大学図書館内部。きれいな室内と大きな窓の外の風景が絶妙にひとつとなって利用者たちに人気が高い。

昨年末、日本のマンガ愛好家に朗報が飛びこんできた。明治大学がアニメーション・マンガ・ゲームと関わる本と資料を集めた「東京国際マンガ図書館」（仮称）を東京千代田区に建設すると発表したからだ。

２年前にオープンした京都国際マンガミュージアムを除き、マンガ、アニメーション、ゲームなどを集大成した資料室は多くなかった実情だった。明治大学はマンガ本とアニメーション雑誌はもちろん、個人収集家から多様な資料を集めて「マンガ大国日本」にふさわしくこの分野の本格研究拠点として作る計画だ。３０年前、日本初のマンガ図書館である「現代マンガ図書館」を建てた内記稔夫日本マンガ学会理事がこれまで集めてきた２０万冊のコミックブックと単行本を寄贈するなどマンガ愛好家の反応も熱い。

日本はこうした分野の資料を集中的に集めた「専門図書館の天国」だ。日本専門図書館協議会が３年ごとに発表する専門情報機関総覧（２００６年版）によれば日本の専門図書館と資料室は１８００に達する。宝塚や歌舞伎など舞台公演研究の総本山である池田文庫、新聞・雑誌・放送などメディア媒体資料を集めた彩都メディア図書館、東京上野の国際子供図書館などが代表的だ。国内ではなかなか求めにくい外国議会資料や各分野の珍しい資料を分野別で容易に調べることができて人気だ。




マンガからラーメンまで、専門図書館だけで１８００カ所／日本　２