【コラム】中国株式市場暴落を見る目:恐怖と機会の間で(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.26 08:18
主要2カ国(G2)の中国の力は強かった。中国が咳をすれば世界経済は風邪をひく。株式市場は揺れる。昨年6月まで上海総合指数は2000水準だった。1年間で150%も上がり、6月12日(5166.35)に最高値をつけた。下降したのはその後からだった。中国政府の各種浮揚策にもかかわらず、24日まで38%も下落した。上昇する時も急激だったが、落ちる時も自由落下する。
中国経済に異常信号が見えるのは明らかだ。とはいえ、この2、3カ月間に株式市場を揺るがす大きな悪材料が生じたわけではない。中国経済メディアが21日に発表した8月の製造業購買管理指数(PMI)暫定値は47.1だった。購買管理指数が50を超えれば景気拡張を、50以下なら景気収縮を意味する。この指数が50以下に落ちたのは今年3月(49.6)からだ。上海指数がピークだった6月にも指数は49.4だった。7月(47.8)は下落幅が大きかったが、この程度で製造業が折れると断定することはできない。先月の中国の輸出と輸入がそれぞれ8.9%と8.6%減少(前年同月比)したのも同じだ。1カ月間の輸出入規模が縮小したからといって怖気づくのは早い。中国の自動車・鉄鋼生産量とスマートフォン販売が減少したのも目につくが、もう少し眺めようという雰囲気だ。
こうした指標が中国の外ではメガトン級で解釈される。世界の主要株式市場が急落した理由だ。新興国の通貨も「秋風落葉」だ。中国発ウイルスが過去の「スペイン風邪」のように世界にはびこる様相だ。すでに致死率が高まるという恐怖が広がっている。中国の資産バブルがはじける信号弾と見るためだ。主に西欧の経済専門家や西側メディアがこのような見解だ。